
パワーツールのキックバック
キックバックとは、作業中のツールや材料が突然動かなくなったり、挟まったりした際に起こる急な上昇運動のことです。このようなツールの突然の反応は、重傷やそれ以上の事故につながるおそれがあります。
キックバックを回避する最善の方法は、作業環境とツールをセットアップする際の標準的なやり方に従うことです。キックバックゾーンでは決してツールを使用しないでください。正しい操作方法について、必ず取扱説明書を参照してください。
X-Halt™ ブレード停止操作
Husqvarna X-Halt™ のブレード停止機能は、ブレードの回転を瞬時に停止する電子ブレーキシステムです。X-Halt™ のアルゴリズムがブレードの異常速度を検知すると、ソフトウェアがモーターにシャットダウンするよう信号を送ります。
次のことに留意してください。X-Halt™ では、人身傷害を完全に防ぐことはできません。それができるのは、安全な作業方法だけです。
PRIME™ 製品は、PP 8 または PP 70 パワーパック(アップデートあり)に接続することで、X-Halt™ 機能を使用できます。X-Halt™ 機能は、次の PRIME™ 製品に搭載されています。K 7000、K 7000 Ring、K 7000 チェンフラッシュカット、K 7000 チェン
K 1 PACE の高出力バッテリーカッターと K 540i には、同じ X-Halt™ ブレードブレーキ機能が搭載されています。

さまざまなキックバックの種類
回転キックバックは、カッティングブレードがキックバックゾーン内で自由に動かない場合に起こります。ツールの回転中に動かすと、予期せぬジャイロフォースやキックバックが生じることもあります。キックバックゾーンで切断を行うと、反発力によってブレードが切断箇所から持ち上がります。キックバックによるブレードの持ち上がりを避けるために、キックバックゾーンを使用しないでください。必ずブレード下側の四分の一を使用してください。
挟み込みキックバックは、切断部が閉じてブレードが挟まった場合に起こります。ブレードが挟まったり引っかかったりすると、強い反発力が生じて、パワーカッターをコントロールできなくなることがあります。ブレードがキックバックゾーンに挟まったり引っかかったりすると、反発力によってパワーカッターが回転しながら作業者の方に跳ね返り、命にかかわる事故になることがあります。キックバックの可能性がある作業対象物の動きに、注意を払ってください。作業対象物が正しく支えられておらず、切断の際に動くと、ブレードが挟まってキックバックを引き起こすおそれがあります。
パイプの切断時は、特に注意を払う必要があります。パイプが正しく支えられていない場合、ブレードが挟まれ、重大なキックバック事故を起こす可能性があります。