お客さまや社会が直面している課題の解決を支援する
ハスクバーナ建設機械は、お客様のご要望と日々の課題に基づいて、製品開発の推進に尽力しています。この実現にはさまざまな方法がありますが、その 1 つが革新的な協働プロジェクトへの参加です。完全電動化を実現した Kempower の建設現場は、その一例です。
Kempower は、電気自動車(EV)充電ソリューションのグローバルサプライヤーです。同社の米国本社において、ハスクバーナ建設機械は、Volvo Construction Equipment、Atlas Copco、スウェーデン・米国グリーン移行イニシアチブと共同で、EV 充電ステーションの設置に取り組むことになりました。このプロジェクトでは、「電気で電気を作る」というテーマを中心に据えて、排出ガスゼロの建設現場と、より広範な導入を実現することを目指しました。ハスクバーナ建設機械のシニアバイスプレジデント、Stijn Verherstraeten が語っているように、今回の協働プロジェクトでは、次のような素晴らしい学びの機会も実現しました。
「このプロジェクトで求められていた主な成果は、同じような課題や排出量削減の必要性に直面している潜在的なお客様やコミュニティと共有できるような知見と良い事例を得ることでした」。
ハスクバーナ建設機械は、プロジェクトに適した電動機器や関連するダイヤモンドツールを提供しました。当社の K 1 PACE パワーカッターとバッテリーコンパクター LF 60i LAT も使用された機器、掘削機、ツールの一部であり、作業者へのトレーニングも行われました。プロジェクトへの参加を切望する理由を尋ねられた際、ハスクバーナ建設機械のサステナビリティ担当ディレクター、Adam Björk は、次のように即答しました。
「当社は、電動化と低 CO₂ 排出量を達成する建設現場の実現に向けた取り組みを実証するために、このパートナーシップへの参加を決定しました」
バッテリー駆動機器に対する信頼性を高める
使用可能なデータを抽出するために、実行段階で CO₂ 排出量とエネルギー消費量を測定したところ、DC 充電器 6 基という小規模な設置でも、CO₂ を 258 kg 削減できたことが実証されました。この数字は、スウェーデンのコンサルタント会社、Sweco が検証したものです。これらの発見は、ユーザー事例レポートにまとめられました。このレポートには、電動化製品とソリューションのみを使用した経験に関する作業者の知見もまとめられています。このようなお客様からの知見によって、製品開発にプラスの影響を与える貴重な知識が得られただけでなく、電動建設機械に対する認識の変化も明らかになりました。ハスクバーナ建設機械で製品マーケティングディレクターを務める Frida Sylvan は次のように語っています。
「このようなプロジェクトで、作業者の体験がどのように進化しているかを確認できることは極めて有益なことです。当初はバッテリー駆動機器に対する期待感は低いものでしたが、最後は肯定的な反応に変わりました。このプロジェクトは、市場で高い電動化を実現するために、作業者の信頼を得ることがいかに重要であるかを再認識させてくれました」
今日の知見が明日のソリューションとなる
Kempower のプロジェクトにより、クリーンエネルギーへの移行には、協働的なアプローチとバリューチェーン全体による包括的な取り組みが必要であることが再確認されました。Stijn Verherstraeten が指摘しているように、プロジェクトで得られた知識は、今後の製品開発活動のひな形も提供してくれています
「プロジェクトを通じて当社は多くのことを学び、今後も構築され続ける共同プラットフォームを得ることができました。では、次は何をすればよいでしょう?ハスクバーナ建設機械は、建設業界の電動化を推進するために、今後も積極的にパートナーシップを推進していきます」
ノースカロライナ州ダーラムの Kempower 本社で、プロジェクトパートナーが EV 充電ステーションを設置した様子を以下でご覧ください。このプロジェクトにより、4 週間の設置期間中に合計 258 kg の CO₂ が削減されました。
写真: Brian Gomsak